欧州旅行2016

2016年04月29日

1日目〜出発

ついに旅立ちの時がやってきた。山電の始発で出撃。阪急、モノレールと乗り継いで大阪空港へ。そしてチェックインカウンタに行くと、GW初日とあって大変な混み具合。優先カウンタですら30分ほど待たされてしまった。

無事チェックインを済ませると、保安検査場はガラガラであっさりと通過。サクララウンジで一服して、搭乗口へ行くとちょうど優先搭乗が始まったところ。成田行きに搭乗して一路成田へ。今回はクラスJ満席につき、国際線機材PY席のエコノミー。

成田到着後、素早く乗り継ぎ客用の保安検査、出国審査を済ませてサクララウンジへ。

朝食 サクララウンジでいつもの朝食。カレーはいつも通り美味かったが、今回のスープは冷製コーンスープで、これがかなり美味しかった。おかわりまでしてしまい、お腹いっぱい。

今回のフランクフルト行きは、機材がB787-9となったためかサテライトからの出発。なので食後はサテライトのラウンジに移動して、コーヒーを飲みつつ搭乗開始を待つ。搭乗開始のアナウンスがあってから、搭乗口へ向かい、優先搭乗で素早く乗り込む。

フランクフルトまで11時間ほどの旅。映画を見たり、寝たりしつつ移動。フランクフルトへはほぼ定刻で到着。

とりあえず入国審査を済ませて荷物を受け取ったが、このあといつもならスカイトレインで鉄道駅に接続されているターミナル1へ移動するところ、工事の関係でスカイトレインが運休されているとのことで、仕方なくシャトルバスで移動。DBの長距離列車駅へ行って、ユーレイルパスをアクティベートする。ついでにいくつか列車の予約も。

ICE3@フランクフルト ユーレイルパスは今日から有効にしたので、SバーンではなくICEで中央駅まで移動。ちょうどブリュッセルから来たICEが到着したので、これに乗り込む。座席指定は取っていないので、空いてる席に着席。

中央駅到着後、駅近くのホテルにチェックイン。一休みしてから夕食に繰り出す。

夕食 行きつけの中央駅のフードコートのお店でカリーブルスト。ソーセージを切る機械の調子が悪いのか、切れ味がイマイチだった。味は美味しかったけど、少し残念。

今夜のホテルは朝食が付いていないので、パン屋でパンを買ってホテルに帰還。本日の行動は終了。さて、乗り鉄の旅は明日からが本番だ。今夜は明日に備えて早めに休みたい。

2016年04月30日

2日目〜ドイツ周遊

時差ぼけのせいか、予定より大分早く目覚めてしまう。二度寝しようとするもなかなか寝付けなく、仕方ないので早めに起きて朝食を食べつつネットサーフィン。少し早めにホテルを出て中央駅へ。

ICE-T@フランクフルト空港 元々予定していた列車はケルンで乗り換えに余裕がなかったので、一本早い列車に乗ることにした。これだとフランクフルト空港駅で乗換になるが、空港駅まではICE-T12両編成(7連+5連)。乗ったことのない5連の方の一等車に乗車。

ICE3@ケルン 空港駅でICE3に乗り換え。一等車はあいにくの後ろ向きだが、後ろ向きのマニア席をゲット。ケルンまで後方展望を楽しむ。しかしこうしてみると、ここの高速線はかなり起伏が激しい。TGVが走れないのも無理はない。

ICE2@Hamm ケルンでベルリン行きICE2に乗り換え。実はICE2に乗るのはこれが初めて。ドイツには何回も来ているけど、ICE2は運用が限られているため、なかなか乗る機会がなかった。今回は今日中にベルリンに着ければいいので、この列車に乗ることにした。

昼食 すでに昼時を過ぎているので、食堂車に行ってランチ。茹でたジャガイモと小サラダとかいうのを頼んだら、とんでもない量だった...
写真を見てそれほどの量ではないと思ったが、逆の意味で裏切られたorz

ICE2@ベルリン
ベルリン中央駅に定刻通り到着。ICE2の特徴ともいえる制御客車。片側にだけ機関車が配置されている特徴的な編成だ。よくこれで280km/hも出せるものだ。

EN477@ベルリン ベルリンからはブダペスト行きのユーロナイト477号に乗車。ベルリン発車時点では、後方にウィーン行きのユーロナイトも連結している。

EN477@ベルリン2 乗るのはおなじみのチェコ国鉄の寝台車両。シャワー付の個室を予約している。チェコ国鉄、というか車内サービスを請け負うJLVはサービスがいいのでよく使う。

EN477車内 シャワー付個室の室内。典型的な3人用個室。車内の表示を見ると、シティナイトライン用の寝台車と共通運用のようだ。

夕食 ベルリンを発車後、車掌室に行って夕食を注文。部屋のテーブルをセットしてくれて、ディナー。ワイン、ソーセージ(パン付き)、ポテチの3点セットで晩酌。車窓を眺めながらの晩酌はいいものだ。

サマータイムのおかげもあって日が長いので、夕食後もしばらく車窓を堪能。シャワーを浴びて、眠くなってきたところで就寝。明日起きたらハンガリーだ。

2016年05月01日

3日目(1)〜スロバキア周遊

朝目覚めると、列車はスロバキア国内をブダペストに向けて走行中。身支度をして朝食準備完了。お腹が空いたので、Wake upしてくれる予定の7時半前にドアを開けたら車掌と出くわし、「朝飯持ってこようか?」と聞かれたのでYesと答えて朝食を待つ。

朝食 少しして戻ってきた車掌から紙袋とコーヒーを手渡される。中身を見ると朝食セットだった。さすがにENだと、CNLのような朝食は期待できないようだ。そしてテーブルもセットしてくれず、ベッドに腰掛けて食べる。

途中停車駅の到着時刻を見ていくと、ほぼ定刻通りに走行しているようだ。これなら終点のブダペスト東駅にもほぼ定刻通りに到着しそうだ。

EN477@ブダペスト そして終着駅ブダペスト東駅にはほぼ定刻通りに到着。昨日ドレスデンからはチェコ国鉄の機関車だったけど、プラハで交換したのか、機関車はスロバキア国鉄の機関車になっていた。

次の列車まで時間があるので、ブダペスト東駅にあるビジネスラウンジに入る。駅舎側からホームの先に向かって一番右のホームを少し先に行ったところにラウンジはある。このラウンジには一等車用ユーレイルパスでも入れるが、飲み物の他お菓子も少しだけ置いてある。少しネットサーフィンをして時間を潰してからホームに戻る。

EC278@ブダペスト 次に乗るのは、プラハ行きEurocity 278。チェコ国鉄の機関車と客車からなる、ブダペスト〜プラハ間でおなじみのユーロシティ編成だ。

EC278@ブダペスト2 ただしこの編成にはハンガリー国鉄の一等客車が1両だけ連結されている。一等車はチェコ国鉄のオープンサロン形と、ハンガリー国鉄のコンパートメント形の2両がある。

EC278車内 事前に取った指定はチェコ国鉄の車両だったけど、空いていたのと折角なのでハンガリー国鉄の車両に乗り、1コンパートメントを占拠した。1人で占有できると、コンパートメントの方がゆっくりできていい。

列車はほぼ定刻にブダペスト東駅を出発。郊外に出るとドナウ川に沿って走り、今朝来た道を戻りスロバキア国境を目指す。途中停車駅もほぼ定刻通りに停車しながら、やがて国境を越えてスロバキアに入る。

今回は国境を越えて少し言ったところにある、Nove Zamkyという駅で下車。ここで普通列車に乗り換える。

Os4620@Nove Zamky こちらが普通列車Os4620ブラチスラバ行き。3両編成の全車二階建ての電車だ。ブラチスラバなどで何度か見かけたことはあるが、乗るのは初めて。今回このルートを選んだのは、これに乗ってみたかったというのもある。

Os4620車内 普通電車の車内。写真は二階建ての二階席で、車端部に少しだけロングシートがあって、それ以外は2+2列のボックス席が並ぶ。二階なので眺めはいいが、他の二階建て車両同様に網棚が狭い。

この列車ではブラチスラバまでは行かず、途中のGalanta駅で下車。ここで快速相当のR列車に乗り換える。乗り換えるだけなら2つ前のŠaľa駅でもよかったけど、そうすると待ち時間が長くなるので、ユーレイルパスを行使してGalantaまでやってきた。

R837@Galanta Galanta駅でしばし待つと、ブラチスラバ発Zvolen方面行きのR837列車が到着。スロバキアのインターシティ同様に機関車牽引の客車列車だ。快速相当の列車だけど、この列車には一等車両も食堂車も付いている。というか、それを狙ってこの列車を選んだ。

昼食 一等車は半室一等車で、残り半分は食堂車というかビストロになっている。なので早速昼食。今日の昼食はチキン入りチーズパスタとキュウリサラダ(という名のキュウリの酢漬け)。パスタは美味かった。キュウリの酢漬けは微妙かも・・・。野菜摂取と思って諦めた。

食後は自席に戻り、まったりと車窓を楽しむ。Zillina線とは違ってこちらは完全にローカル線の様相。電化こそされているものの単線で、田舎の風景が流れる。そしてZvolen osobna stanica駅にはほぼ定刻通りに到着。ここでさらに乗り換える。

R935@Zvolen
Zvolenからは、コシツェ行きのR935列車に乗り換え。今度は食堂車がない代わりに、最後尾一両丸々一等車。食事時ではないので、食堂車は必要ない。

R935車内 こちらの一等車は面白い構造で、ボックス席が並ぶのは先ほどの列車と同じだけど、一部がガラスで仕切られて半個室のような形になっている。折角なのでこのガラスで囲われた部屋を1人で占拠。これはゆったりできそうだ。

Zvolenから先もローカル線で、ここから先は非電化になる(しかし所々複線という謎)。引き続きのどかなスロバキアの風景を堪能する。

そして終点コシツェにはほぼ定刻通りに到着。もう夕方だが、今日の旅はまだ終わらない。

3日目(2)〜Bohemia

今日はスロバキアのHumenne(フメンネー)からチェコのプラハへ向かう夜行列車、EuroNight442 Bohemiaに乗る。このままコシツェで待っていればいいのだけど、それだと結構な時間待たないといけない。かといってHumenneまで行く時間はないので、途中駅まで迎えに行くことにした。

REX911@Kosice まず乗ったのは、Humenne行きのREX(Regional Express)。機関車牽引の客車列車でR列車と同じだけど、一等車はなく二等車のみの編成。客車は5両で、それをディーゼル機関車が牽引している。

REX911車内 REXの車内は横4列のボックスシート席が並ぶ。写真のように新しい車両も多く、新しい車両だとWi-Fiも無料で使える。こうして車窓を眺めていると、次第に日も暮れてきた。

待ち時間を最小化できるBanovce nad Ondavouという駅で折り返す予定だけど(この次の駅で交換するので、交換駅での乗り継ぐのはリスキー)、事前にGoogle mapで見た感じだとかなりの田舎駅っぽい。その手前のもう少し大きい駅で待つ方が無難ではないかとも思ったけど、なんとかなるだろうと思いBanovce nad Ondavouまで行ってきた。

Banovce nad Ondavou で、こちらがそのBanovce nad Ondavou駅。見事に何もない。鳥の鳴き声以外何も聞こえない。まさか⌒⌒までの田舎とは... 唯一の救いは、こんな田舎駅でも駅員がいるということ(英語がほとんど通じないけど)。これで万が一列車が来ないとかいうことがあっても、なんとかなるだろう。

EN442@Banovce nad Ondavou しかしそんな心配は杞憂に終わり、列車は定刻通りにやってきた。こちらがプラハ行きユーロナイト442 Bohemia号。日がほとんど暮れているので、写真がぶれているのはご容赦。

EN442車内 早速指定された車両に乗り込む。指定された車両はスロバキア国鉄ZSSKの寝台車両。事前に入手した情報によると、チェコ国鉄、ZSSK、そしてWBSA(ZSSKの下請け?)の3社の寝台車が共通で運用に入っているらしいので、どれに当たるか楽しみだった。

EN442サービス 個室内に置かれていたサービスセット。飲料水、うがい用水、朝食パック、石けん&タオル、スリッパで、これは昨年スロバキア国内の寝台車に乗ったときと同じ。スリッパのサービスがあるのは素晴らしい。

一段落したところで、車掌に食べ物は売っているか聞いたら、ない、コシツェで停車時間があるから駅の売店で買ってこい、と言われたので、念のためにコシツェ駅の売店で買ってきたサンドイッチなどをほおばる。しょっぱい夕食になってしまった... ちなみに飲み物は売っているらしい。

EN442@kosice しばらくすると、コシツェ駅に到着。特急は速いですな。Humenneからの個室寝台車は3両で、うち1両がチェコ国鉄、2両がスロバキア国鉄のものだった。コシツェでさらに車両を増結する。

EN442@kosice2 コシツェから増結された車両はほとんどチェコ国鉄やスロバキア国鉄(WSBA)のものだけど、1両だけキエフからやってきたウクライナ国鉄の個室寝台車が連結されていた。色んな国の車両が混結する国際列車の面白いところだ。

ちなみに先頭車には、昨年乗ったブラチスラバ⇒コシツェの折り返しの直通寝台車が連結されていた。途中のZillinaで切り離されて朝方まで待ったあと、R列車に連結されてブラチスラバへ向かう。相変わらず古い車両で、エアコンはついていなかったけど...

EN442@kosice3 編成組み替えを終え、出発を待つEN442 Bohemia。電気機関車を先頭に、最後尾には自動車運搬車も連結された長大編成となった。こういうところが欧州鉄道の醍醐味だ。

列車はコシツェ駅を定刻通りに出発。一路プラハを目指す。もういい時間なので、寝る準備をして早々に床につく。明日起きれば約9ヶ月半ぶりのプラハだ(昨夜通ったけど、寝ていたのでノーカン)。

2016年05月02日

4日目〜チューリッヒへ

朝起きると、列車はほぼ定刻通りプラハに向けて走行中だった。プラハに着くまでどれほどの時間も無いので、身支度を調えて朝食にする。ついでにチケットを持ってきた車掌にコーヒーをもらう。

朝食 朝食は、昨夜から部屋に置かれていた、スロバキア国鉄(ZSSK)の朝食パック。昨年スロバキア国内の夜行列車に乗ったときと同じ中身だ。しかし甘い物ばかりというのも困った物だ。これで車掌からコーヒーをもらえなかったら、少々辛いところだ。

EN442車窓 朝食を食べ終わり、あとはプラハ到着を待つだけ。朝の車窓を眺めつつプラハ到着を待つ。プラハ市内に入り、線路の本数も増えて沿線に建物が増えてくると、程なくして終着駅のプラハ本駅に到着する。ほぼ定刻通りの到着だ。

EN442@Praha 終着駅プラハ本駅にてEN442。列車を牽引する機関車は、チェコ国鉄(CD)の電気機関車に変わっていた。スロバキア国内はスロバキア国鉄の機関車が、チェコ国内はチェコ国鉄の機関車が牽引する。

乗り継ぎ時間が少しあるので、チェコ国鉄のCDラウンジに入る。一等車用ユーレイルパスを持っていれば入れる。といっても、Wi-Fiが繋がるのと水が飲める程度で、ほとんど待合室と変わらない。治安面での安心感の方が大きいかも。

EC354@Praha プラハから乗るのは、ミュンヘン行きユーロシティEC354。チェコ国鉄とドイツの私鉄alexの共同運行で、チェコ国鉄の客車とalexの客車が混ざっている。

EC354@Praha2 一等車はチェコ国鉄の車両で、半室ビストロとなる。チェコ国鉄などでは一等車の上部黄色い線を引いているので、どれが一等車か一目で分かる。

EC354車内 一等車の車内。横3列のオープンサロン形の座席配置で、大半がボックス席。指定された座席は2列側のボックス席の前向きの窓側席。終点まで一人で1ボックス占拠できたので、非常に楽であった。

列車はほぼ定刻通りにプラハ本駅を発車。プラハ市内を西に走る。発車後少しすると車掌がやってきて、車内検札とともに一等車サービスのペットボトルの水をくれる。その後食堂車の人が来て飲み物の注文を取っていく。昔はコーヒーが無料でもらえたけど、今は水だけになっているのでこれは有料。しかしコーヒーは飲みたかったので注文。座席まで持ってきてもらい、コーヒーを飲みつつ車窓を堪能する。

EC354@Plzen プラハからおよそ1時間半ほどでPlzenに到着。ここで機関車を、CDの電気機関車からalexのディーゼル機関車に交換する。チェコ・ドイツ国境の非電化区間をこの機関車で牽引して通過する。

ドイツとの国境駅では、ドイツ側の警察官が乗り込んできてパスポートチェックを行う。難民対策だろうか?少なくとも一等車には難民らしき乗客は乗っていなかったので、パスポートチェックはスムーズに終わる。

ドイツに入ってしばらく走ると、Schwandorfに到着。ここで進行方向を転換するため、機関車の交換を行う。ここまでは一等車側が先頭だったけど、ここからRegensburgまでは最後尾となる。

EC354@Regensburg さらにRegensburgでもう一度方向転換し、再び一等車側が先頭に。そして機関車はalexの電気機関車。Taurusと同じユーロスプリンター。しかしその後、起動時のインバータ音を聞くとドレミインバータでは無く、オーストリア国鉄の1216型と同じタイプのようだ。

EC354@Munchen Regensburgから1時間半足らずで終着駅ミュンヘン中央駅に到着。ミュンヘンには初めて来たけど、この中央駅はかなり大きい。ひょっとしてフランクフルト中央駅よりも大きいのではないかと思う。とりあえずはここで乗り換え。

次の列車まで1時間半ほどあるので、駅の構内や駅前を少しうろうろするが、列車を見る以上におもしろいこともないので、ホームで列車を見ながら次の列車が到着するのを待つ。

EC192@Munchen しばらくすると、バーゼル行きEC192が到着。スイス国鉄SBBのユーロシティ編成だ。後ろ2両が一等車で、チケットに指定された最後尾に乗り込む。今日はこの列車でチューリッヒへ向かう。

EC192車内 SBBの一等車車内は横3列のボックスシートが並ぶ。空いていたので、今回も2列側のボックス席を占拠。ゆったりとチューリッヒまで乗車。

EC192食堂車 チューリッヒ到着は21時前になるので、夕食はこの列車の食堂車でとる。というわけで、いい時間帯になったところで食堂車へ向かう。SBBの食堂車は特徴的なつくりだ。2人席と5人席がそれぞれガラスで仕切られて並び、様々な人数の客に柔軟に対応できるようになっている。

夕食 夕食はこちら。マカロニに野菜とチーズのソースをかけて、その上に粉チーズをかけたもの。それにパンがついてきて、さらにワインも注文。黒パン以外は結構美味しかったけど、さすがスイスだけあって物価が高い...

EC192@Lindau お腹もふくれて、ワインを飲んで、自席で気分よく車窓を眺めていたら、Lindauに到着。ここでドイツ鉄道DBのディーゼル機関車からSBBの電気機関車に交換するとともに、進行方向も変わる。

Lindauを出るとオーストリアに入り、オーストリア側からスイスへと入っていく。そしてSt Gallenやチューリッヒ空港を経由して、チューリッヒ中央駅に向かう。こちらの路線を通るのは初めてだ。

チューリッヒ中央駅にはほぼ定刻通り到着。時間も遅いので、速やかに駅前のホテルに入って、本日の活動を終了。明日はチューリッヒを拠点に、スイス国内で乗り鉄をする予定。

2016年05月03日

5日目〜氷河急行

久々に動かないベッドでゆっくりと寝て、本日はホテルで朝食をとってから出発。時間に余裕があったので、チューリッヒ中央駅のSBBラウンジでコーヒーを飲む。SBBラウンジは、一等車用ユーレイルパスでも入れるラウンジ。

IC563@Zurich チューリッヒ中央駅からまず乗ったのはこちら。Chur(クール)行きのインターシティ。全車2階建ての客車列車で、先頭に制御客車、最後尾に電気機関車を配置したプッシュプル方式の列車だ。乗るのはもちろん、一等車の2階席。

IC563車内 一等車2階席の車内。スイス連邦鉄道(SBB)の一等車としては一般的な横3列のボックスシートだけど、一部にソファ席のような座席があるのが特徴。休憩スペースのようにも見えるが、席番が振られているということは、ここも座席として販売されているのかもしれない。

IC563車窓 列車は朝霧に包まれたチューリッヒ湖のほとりを南に向けて走行する。今日はあまり天気がよくなさそうだ。列車に乗るだけだから多少の雨ならいいけど、あまり酷くならないことを祈りたい。

チューリッヒから1時間半ほどで終点のクールに到着。ここで有名な観光列車、氷河急行に乗り換える。氷河特急との訳もあるが、Glacier Expressなので、ここでは直訳の氷河急行を使いたい。

ユーレイルパスを使って氷河急行に乗る場合は、ホームページから座席指定券を購入すると共に、駅の窓口でレールパス用の割引乗車券を購入する必要がある。氷河急行の窓口があるのかと思ったが、SBBの窓口で買えた。もしかしたら、事前にチューリッヒ中央駅などでも買えたのかもしれない。

氷河急行は夏期シーズンと冬期シーズンでダイヤと料金が異なるが、今年は5月4日までが冬期料金になるので、今日乗れば比較的割安に乗ることができる(それでも高いけど)。氷河急行はSt. MoritzからZermattまで走行するが、チューリッヒから日帰り旅行するため、今回はクールからBrig(ブリーク)までの乗車とした。

Gracier Express@Chur クール駅のホームでしばらく待っていると、St. Moritzからやってきた氷河急行が到着。氷河急行は電気機関車に牽引された客車列車で、ここで一般車両を切り離すと共に、方向転換を行う。

Gracier Express@Chur2 氷河急行の客車は、窓が天井まで大きく伸びたパノラマ車両となっていて、一等車、二等車とバー車両からなる。乗るのは先頭の一等車両。これだけ窓が大きければ、景色がよく見えそうだ。

Gracier Express車内 そしてこちらが一等車の車内(写真は乗客が誰もいなくなったAndermatt停車時に撮影したもの)。横3列のボックスシートが並ぶ。そして側面の大きな窓と天井の窓が特徴で景色が良さそうだ。しかしカーテンが無いので、晴れていると暑かったりする。

乗車時、自分の席以外車内は満席で、先頭車両はタイからの観光ツアー客に占拠されていた。2両目は普通に欧州の一般客が多かったので、そちらの方に席を割り振って欲しかった...

Gracier Express食事サービス 発車後しばらくすると、氷河急行名物の昼食サービスが始まる。バーのスタッフがやってきて、お皿とパンを配ると、ボウルに入ったおかずを持ってきて配膳してくれる。

Gracier Express昼食 食事メニューとしては、ランチプレートと、ランチプレート+スープ+デザートのコースがあるが、価格を考慮して前者とした。これがランチプレート。このあとおかずがもう一種類来たので、全4種。そしておかわりできた(お腹いっぱいだったのでしなかったけど)。

味は美味しいと思うけど、値段に見合う味かといわれると微妙。ランチプレートとコース料理は事前予約できるようになっているが、当日でも買えるみたいだし、他に単品メニューもあった。どれも高いけど...

Gracier Express@Disentis 途中のDisentisで機関車を交換。ここからラックレール区間に入るためだ。ラックレール区間用の機関車に交換したが、実際にラックレールがあるのは勾配のきつい区間のみ。それ以外の区間ではラックレールはなく、速度を上げて走る。

Gracier Express車窓 ラックレール区間に入ると、列車はどんどん山を登っていく。山頂付近に見えていた雪が次第に近づいてきて、標高が上がっているのが分かる。外は小雨が降っているようだが、そのうち雪に変わるのだろうか。

Gracier Express車窓2 そしてしばらく走って標高が最高となる地点が近づき、トンネルを抜けると雪国だった。トンネルの中からいきなり白銀の世界に飛び出たものだから、目がムスカ状態になった。今後氷河急行に乗られる方には、サングラスを持参することをおすすめしたい。

Gracier Express車内2 雪景色に沸き立つ車内。しかしサングラスを用意している人が結構いる。こうなることを予見していたのか。それはともかく、雪景色の中を走る列車というのはいいものだ。

Gracier Express車窓3 その後は徐々に標高を下げていき、次の停車駅Andermattに向かう。写真の中央付近に見えているのが、Andermatt駅だ。ここからこの駅まで下っていく。

そしてAndermatt駅に定刻通りに到着。タイ人ツアー客はここで下車していった。代わりに中国人?観光客が乗ってきて、むしろやかましくなったorz

Gracier Express車窓4 この先は平凡な山岳風景を眺めながらBrigに向けて山を下っていく。途中写真のようにループ線を描くところもあったり。ループ線もこうやってはっきり分かるとおもしろい。

Gracier Express水 標高が下がってくると、上の方で飲んでいたペットボトルがこんな無残な姿に。これだけ気圧が変わったのか... 高山恐るべし。

Gracier Express@Brig 列車は順調に走行し、Brig駅に定刻通りに到着した。氷河急行はこの先Zermattまで走行するけど、自分の氷河急行の旅はここまでだ。ここでインターシティに乗り換えてチューリッヒに帰る。

氷河急行のBrig駅はSBB Brig駅の目の前にあるので、道路一本渡ればすぐにSBBの駅に入り、列車に乗り換えられる。氷河急行が定刻通りに到着したこともあり、何とか9分乗り換えに成功。

IC827@Brig BrigからRomanshorn行きのインターシティに乗車。朝同様2階建て客車のインターシティ。乗るのはもちろん一等車の2階席。2階席からスイスの素晴らしい風景を眺める。

このままインターシティに乗ればチューリッヒ中央駅まで帰れるんだけど、夕食をどうしようかと考える。この列車には食堂車ではなくビストロが連結されているが、折角なので2階建ての食堂車で食事をしたいと思い、途中のベルンで後続のインターシティに乗り換えることにする。

IC727食堂車 ベルンからSt. Gallen行きのインターシティに乗車。乗車時間は1時間ないし、通勤ラッシュで混雑していたので最初から食堂車に乗車。座席を確保できない人が食堂車に押し寄せてくるので危うかったが、前向きのちょうどいい席を確保した。

夕食 昼たくさん食べたので、夜は軽めにカリーブルスト。それでもパンがたくさん付いてきて、結構お腹いっぱいになった。2階建ての食堂車で車窓を見ながら食事を取ると、往年の100系新幹線を思い出す...

IC727@Zurich チューリッヒ中央駅にはほぼ定刻通りに到着。チューリッヒ中央駅の地下ホームに入ったのは初めてだ。地下ホームからだとチューリッヒ空港方面へ折り返しなしに運行できるようだ。だからベルン方面と空港方面を結ぶ列車は地下ホームに入るのか。

駅の売店で水とワインを買ってホテルに戻り、本日の行動終了。今まで何度かスイスに来ても決して乗ることのなかった氷河急行に初めて乗車した。やはり自分には、観光鉄道よりも公共交通機関としての通常の鉄道の方がおもしろいかな。氷河急行が走る区間にも普通のローカル列車があり、一等車も連結されているようなので、そちらに乗った方がおもしろかったかもしれない。

さて、明日はオーストリアへ向かう。

2016年05月04日

6日目〜TransAlpin

本日もホテルで朝食をとってから、チェックアウトをして出撃。今日もSBBラウンジでコーヒーを飲んでから、ホームへ向かう。

EC163@Zurich 本日乗るのはこちらの列車。チューリッヒ発グラーツ行きユーロシティ163号TransAlpin。約10時間かけてアルプス山脈を横断し、オーストリアのグラーツまで走る。

EC163@Zurich2 この列車、オーストリア国鉄ÖBBの車両が主体だが、1両だけSBBのパノラマ車両が一等車として連結されている。本日乗るのはもちろんこのパノラマ車両。ハイデッカーで窓が大きい。

EC163車内 こちらがパノラマ車両の車内。SBBの標準的な一等車と同じく、横3列のボックスシート席が並ぶが、床が高いのと、窓が大きいのが特徴だ。今回は結構指定が埋まっているみたいなので、おとなしく指定された1列席側に着席。向かいは指定が入ってなさそう。

列車は定刻通りにチューリッヒ中央駅を発車。まずはチューリッヒ湖に沿って走り、オーストリアとの国境を目指す。

EC163車窓 本日は天気もよく、スイスの自然風景がよく映える。雲が山の麓付近まで降りてきているのは、そもそも標高が高いからだろうか。日本ではなかなか見られない光景だ。

EC163@Buchs チューリッヒから約1時間ほどで、国境駅Buchsに到着。ここで方向転換と機関車の交換を行う。ここから列車を牽引するのは、ÖBBの1116型電気機関車Taurusの重連。ドレミインバータで有名な機関車だ。

Buchsからリヒテンシュタインを通ってオーストリアに入る。コーヒーを飲みつつ、オーストリアの風景を眺めながら、車内でのんびりと過ごす。そうこうしていると、Buchsから約2時間でInnsbruck(インスブルック)に到着。

インスブルックでは、ここまで重連できた機関車のうち1両を切り離す。そのときの動画がこちら。Taurus単機だと加速が速く、ドレミインバータの音もリズミカルになる。

EC163食堂車 インスブルックを出ると、ちょうど昼時なので昼食をとりに食堂車へ向かう。この列車にはオーストリア国鉄の食堂車が連結されている。2人席と4人席があったが、行ったときは4人席の方が空いていたので4人席に座る。

昼食 昼食は、新メニューらしいチーズと焼きベーコンたっぷりのペンネパスタとサラダ。それにパン。チーズが濃厚でパスタが美味い。見た目は少ないと思ったけど、全部食べると結構お腹がふくれた。

インスブルックを出ると、Jenbach、Worglと停まり、Worglからはザルツブルク、ウィーンへと向かう路線と分かれて南向きに進路を取る。実はこの路線、2年前にチューリッヒからウィーンまでrailjetに乗ったとき、Worgl〜ザルツブルク間のドイツ国内区間が閉鎖されたため、こちらを迂回して通ったことがある。

ここは複線電化区間ながらもローカル線っぽいところもあり、駅にも細かく停車していく。

EC163@Schwarzach 途中のSchwarzachでは、フィラッハ方面から来たザルツブルク経由ウィーン行きのインターシティと接続する。SchwarzachからBischofshofenまでは同じ路線を走るが、向こうのICに先を譲ってから発車する。

EC163@Selzthal Bischofshofenから1時間ちょっとでSelzthalに到着。ここで再び進行方向を転換する。そのため機関車を切り離す。1116型Taurusに牽引されるのはここまでだ。ドレミインバータの音もしばらくは聞けない。

EC163@Graz
パノラマ車両を最後尾にして、Selzthalからさらに1時間半ほど走ると、終着駅のGraz Hbf(グラーツ中央駅)にほぼ定刻通りに到着した。本日の旅はここまで。今日はこの列車1本だけの行程だが、10時間にわたる旅は乗りごたえがあった。

一旦駅前のホテルにチェックインしたあと、駅に戻って水と夕食を調達。バーガーキングでも食べたいなと思ったけど、マックとサブウェイしかなかったのでマックにした。しかし入り口付近にあるタッチパネルで注文と、カード払いの場合はここで決済して(現金払いならレジで支払い)、あとは窓口で受け取るだけと、非常に進化したマックだった。あと、やはりスイスからオーストリアに来ると、物価が安くて安心する...

さて、明日は久々のスロベニアとクロアチアへの渡航だ。

2016年05月05日

7日目(1)〜ザグレブへ

本日もホテルで朝食をとってから、チェックアウトして出撃。

グラーツ中央駅 ホテルは駅前なので、道路というか駐車場?を渡るとすぐに駅だ。グラーツ中央駅はガラス張りの近代的な駅で、駅構内にも売店や飲食店がいくつかある。そしてÖBBラウンジがある、貴重な駅の一つだ。

グラーツÖBBラウンジ というわけで、時間に余裕があるので、グラーツ中央駅のÖBBラウンジに入る。オーストリア国鉄ÖBBのラウンジも一等車用ユーレイルパスがあれば入れる。コーヒーと水をいただいて、列車の到着を待つ。

EC151@Graz 時間が近づいてホームに上がる。しばらくすると、ウィーン発リュブリャナ行きのユーロシティ151が到着する。1116型電気機関車Taurusに牽引され、スロベニア国鉄とオーストリア国鉄の客車が連結された列車が到着する。一等車は後ろ2両で、ÖBBの客車。

EC151車内 2両の一等車は、オープンサロン型とコンパートメント型が1両ずつで、座席指定券はオープンサロン車両の物だったが、コンパートメントの方が空いていたのでそちらに移動。さらに以前ビジネスクラス席に使われていた個室も、一等車として使われていたので、ゆったりしているそちらに座る。

実はこの列車、2年前にクロアチアに向かう際も、ウィーンから利用している。当時はビジネスクラスとして販売され、ビジネスクラス料金を払って乗ったが、ウェルカムドリンクもなくサービスレベルもrailjetに比べて落ちるため、ビジネスクラスに使うのは止めたのだろうか。

EC151@Spielfeld-strasse グラーツから30分ほどで、国境駅のSpielfeld-strasseに到着。ここで機関車をオーストリア国鉄のものからスロベニア国鉄のものに交換する。乗車した一等車は最後尾となる。

EC151食堂車 国境を越えて少し走るとMariborに到着。Mariborを出たところで昼食をとりに食堂車へ向かう。この列車の食堂車は、2年前同様にスロベニア国鉄の食堂車だ。ここで食事をするのも3回目。

昼食 昼食はこちら。パン付きの巨大ソーセージに、サイドサラダを付けた。飲み物はベリー系のジュース。ソーセージは大きく、食べ応えがあった。ジュースも美味い。マスタードの横にある白いものは何かと思ったら、西洋わさびだった。ピリッとして結構美味い。スロベニアではソーセージにわさびを付けるのかな?

EC151車窓 食後は座席に戻って車窓を堪能する。列車は自然豊かなスロベニア国内を、首都リュブリャナに向けて走行する。乗っている車両は最後尾なので、後ろに行くと後方展望が楽しめる。

EC151@Ljubljana そして列車はほぼ定刻通りにリュブリャナ駅に到着した。2014年7月以来、約2年ぶりのリュブリャナだ。実は今回のザグレブまでの行程は、2年前と同じ。このユーロシティにウィーンから乗るか、グラーツから乗るかの違いだけ。

リュブリャナでは次の列車まで30分ほどあるので、売店で水を買ってホームに戻る。今回クロアチアクーナは前回の残金しか持ってきておらず、水すら買えそうにないので、ここで買っておく。

EC211@Ljubljana しばらくホームで待っていると、フィラッハ発Vinkovci行きのユーロシティが到着。機関車はスロベニア国鉄のユーロスプリンター。オーストリア国鉄の1216型と同じ3電源対応型なので、残念ながらドレミインバータではない。

EC211@Ljubljana2 乗るのは最後尾の、一等車と二等車の合造車。車内はコンパートメントが並ぶ。前回乗ったときは一人で1コンパートメント占拠できたが、今回はどこの部屋も埋まっており、指定された席も向かい側に人がいて相部屋となった。仕方がない。

リュブリャナから1時間半ほどで、国境駅Dobovaに到着。ここでスロベニア側、つまりシェンゲン圏の出国審査とクロアチアの入国審査を行う。どちらも特に質問もなく、あっさりと終了。

Dobovaを出ると程なくクロアチアに入り、およそ30分でザグレブ中央駅に到着する。2014年7月以来約2年ぶりのザグレブだ。前回はここで宿泊したけど、今回はここから夜行列車に乗る。そのためにザグレブまで来たのだ。

7日目(2)〜Alpine Pearls

ザグレブ到着後、1時間半近く時間があるので、駅構内を少しぶらぶらするも、特にやることもないのでホームのベンチに座ってタブレットで本を読んだり、行き交う列車を見たりして時間を潰す。

EN414@Zagreb1 しばらくすると、セルビアの首都ベオグラードからやってきたユーロナイト414号Alpine Pearlsチューリッヒ行きが到着する。クロアチア国鉄の電気機関車にセルビア国鉄の客車が牽引されてやってきた。

EN414@Zagreb2 このEN414はベオグラードからチューリッヒまで走行するが、ベオグラードから来る車両はここザグレブか、この先のフィラッハで切り離され、チューリッヒまで行くのはザグレブから連結される車両だけになる。

EN414@Zagreb2 そしてザグレブから連結される3両のうち1両が、今日乗るクロアチア国鉄の個室寝台車両だ。クロアチア国鉄の寝台車両に乗るのは初めてなので、テンションが上がる。この寝台車は、ザグレブ発車時点では機関車に次ぐ先頭車両になる。

EN414車内
出入口にいる車掌にチケットを見せて寝台車両に乗り込む。車内は欧州標準の3人用寝台個室だけど、思ったより大分清潔で綺麗な車両だ。エアコンもよく効いている。シャワーは付いていないが、個室内に洗面台と鏡が備わっている。

EN414車内2 寝台個室にはアメニティボックスが置かれていて、中身はスリッパ、石けん、歯ブラシ、フェイスタオル、ウェットタオル、使い捨てトイレカバーが入っている。このほか、車掌がペットボトルの水と使い捨てコップを持ってきてくれた。

列車はほぼ定刻通りにザグレブ中央駅を出発した。ここからスイスのチューリッヒまで、約15時間の旅だ。

EN414車窓 ザグレブを見ると、再び国境駅のDobovaに向けてクロアチア国内を疾走する。個室内のベッドに腰掛け、車窓を眺める。すでに19時近くなっているため、太陽が次第に傾いていく。クロアチアの車窓ものどかな風景が続く。

国境を越えてスロベニアに入り、国境駅のDobovaに到着する。Dobovaでは先ほどと同じように、クロアチアの出国審査とスロベニアの入国審査が行われる。入国したのと同じ日に出国したため、パスポートを見て今日来たのか?と聞かれるが、日帰り旅行だと言えば納得してくれた。

パスポートコントロールも無事終わったので、Dobovaを出たところで夕食にする。しかし車掌に聞いたところ、車内で食べ物は売っていないと言われる(飲み物だけ)。明日の朝食を持ってこれるけどどうする?と言われたが、朝食は朝食として必要なので断り、部屋でスイスで買ったワインと、数日前にスロバキアで買ったポテチで晩酌する。一応買っておいてよかった...

Dobovaから1時間半ほどでリュブリャナに到着。ここから先は、乗るのは初めて。日はもう暮れてしまっているが、それでも初めての路線は楽しみだ。部屋の明かりを薄くして、夜景を眺める。

EN414@Villach リュブリャナからさらに1時間半ほど走ると、オーストリアに入り、フィラッハ中央駅に到着する。ここで機関車を付け替えると共に、進行方向を変える。今度は個室寝台車が最後尾となる。

EN414@Villach2 さらにフィラッハでは、後ろにCar Carrier trainを連結する。機関車を切り離したあと、入替用機関車に推されて作業員の乗ったカートレインがやってくる。そして客車に連結される。カートレインが客車に連結されるのは欧州ならではだ。

しばらくの停車後、フィラッハ中央駅を発車する。フィラッハを出る頃には、もういい時間になっているのでそろそろ就寝することにする。明日起きたら、またスイスだ。

2016年05月06日

8日目(1)〜スイス周遊

朝目覚めると、列車はちょうどFeldkirch(フェルドキルヒ)に到着した。身支度している間に、前に連結されているカートレインが切り離され、機関車を再度連結して出発した。

EN414@Buchs 列車はオーストリアを出てリヒテンシュタインを通り、スイスのBuchsに到着した。ここで進行方向を転換と機関車の交換を行う。ここまではオーストリア国鉄の電気機関車1116型Taurusが牽引してきたが、ここからはスイス国鉄の電気機関車が牽引する。

朝食 Buchsを出てしばらくすると、車掌がチケットとパスポート、そして朝食を持ってきてくれる。朝食はパンにチョコ入りクロワッサン、そしてコーヒーの簡単なもの。この7 daysのチョコクロワッサン、色んな夜行列車の朝食に出てくるけど、欧州で有名なのかな?

朝食を食べたあとは、車窓を流れる朝のスイスの風景を眺める。この道は何度も通った道だけど、いい景色だ。

EN414@Zurich そしてユーロナイト414号Alpine Pearlsは定刻通り、終着駅チューリッヒ中央駅に到着した。チューリッヒ到着時点では乗った個室寝台車両は最後尾で、前にはオーストリア国鉄の寝台車も連結されていた。そして先頭はスイス国鉄の機関車。

朝食に出てきたコーヒーは、なぜか最初からミルクが入っていてイマイチだったので、とりあえずSBBラウンジに入って美味しいコーヒーで口直し。次の列車の時間までネットサーフィンをして時間を潰す。

IR2639@Luzern 次に乗ったのは、IR(InterRegio)。二階建て客車を電気機関車が牽引する。車両はICと同じみたいだけど、ICが特急ならIRは急行くらいの位置づけだろうか。この列車の一等車の二階席に乗って、Luzern(ルツェルン)まで移動。

Luzern-Interlaken-Express@Luzern ルツェルンからは、Luzern-Interlaken-Express(ルツェルン・インターラーケン・エクスプレス)に乗車。ルツェルンからMontreuxまでのゴールデンパスラインのうちルツェルン−インターラーケン間を結ぶ列車だ。列車種別はIRだけど、観光列車の側面も強い。

Luzern-Interlaken-Express@Luzern2 そしてそのためか、この列車はIRながら食堂車(ビストロ)が連結されている。スイスの美しい景色を眺めながら食事ができる。これは楽しみだ。そのために昼時の列車を狙ったのだ。

Luzern-Interlaken-Express車内 一等車の車内は、横3列のボックス席が並ぶ典型的なオープンサロン型だけど、天井にも窓が付いているのが特徴(低床部分は天井に窓がない)。これはスイスの大自然を堪能できそうだ。空いていたので、4人席側を1ボックス占拠。

Luzern-Interlaken-Expressは定刻通りにルツェルンを出発。スイスの鉄道は正確でいい。すでに昼時なので、昼食をとるために発車後すぐに食堂車へ向かう。

Luzern-Interlaken-Express食堂車 というわけで食堂車。食堂車も窓が大きく、さらに天井にまで窓があり、スイスの大自然を堪能しながら食事を取ることができる。これだけでも気分が高まる。早速席に着き、メニューを見る。

昼食 そして昼食。Ravioli Capreseを頼んだ。パスタ生地の中に具を詰めたものに、バジルのクリームソースがかかっている。中身はサーモンを潰したもののように見えるけど何だろう?しかし結構美味い。高いけど...

Luzern-Interlaken-Express車窓 食堂車で美味しい料理を食べながら、スイスの車窓を楽しむ。今日は天気もよく、スイスの自然が映える。近くの牧草地から遠くの雪の積もった山々までひと繋がりに見えるのがいい。

Luzern-Interlaken-Express車窓2 氷河急行と同じく、この列車もラック式鉄道である。急勾配区間だけラックレールがあり、ここでは歯車をかみ合わせて勾配を登っていく。平地ではそこそこ速度を出しているが、ラックレール区間に入るところで急に速度を落とす。

Luzern-Interlaken-Express@Interlaken 食後は自席に戻って車窓を眺めながら、終点のインターラーケンまで乗車。ゴールデンパスラインはここからさらに続くが、夕方までにチューリッヒに戻る必要があるので、ここでバーゼル行きInterCity(IC)に乗り換える。

このICも2階建て客車で、当然一等車の二階席に乗車。当初計画ではベルンで後続のチューリッヒ行きICに乗り換える予定だったけど、そのままチューリッヒまで行くとチューリッヒで3時間くらい待たないといけないので、この列車に乗ってバーゼルまで行くことにした。

EC9@Zurich 終点のバーゼルでハンブルクから来たチューリッヒ行きEuroCity(EC)に乗り換え。こちらは平屋建ての客車列車。先日ミュンヘンから乗ったECと同じだ。先日飲んだワインが美味しかったので、食堂車で買ってテイクアウトする。

というわけでチューリッヒ中央駅まで戻ってきた。今日はここからCity Night Line(CNL)に乗る。

8日目(2)〜City Night Line

本日2度目のSBBラウンジで一休みして、発車時間が近づいてからホームに向かう。

CNL40470@Zurich 本日乗るのはプラハ行きCity Night Line (CNL) 40470 Canopus。ベルリン行きのCNLと併結されていて、途中で切り離される。ホームに行ったときには、スイス国鉄の電気機関車に牽引されて、すでに入線済みだった。

CNL40470@Zurich2 ひとまず先頭車まで行って、こちらがそのCNL ベルリン/プラハ行き。スイス国内でこの列車を牽引するのは、当然スイス国鉄の電気機関車。途中のBaselで機関車を交換する。

CNL40470@Zurich4 もう二度と見られないかもしれない、ドイツ鉄道のCNL用個室寝台車両。ドイツ鉄道は今年12月のダイヤ改正でCNLをすべて廃止し、夜行列車事業から撤退すると表明している。この塗装の車両が運用に就くのを見るのも恐らくこれで最後だろう。それにしてもくたびれている・・・

CNL40470@Zurich3 そして乗るのはこちら。プラハ行き編成に連結されているチェコ国鉄の個室寝台車両。CNL専用塗装ではなく、チェコ国鉄の一般塗装。この車両もCNL運用に入るのか。

CNL40470車内 ひとまず、車掌にチケットを見せて列車に乗り込む。外装は異なるが、車内はCNL用車両と全く同じ。個室内の注意書きにもCNLと書かれているので、共通運用なのかもしれない。個室は典型的な3人用個室。

CNL40470ビストロ CNLから食堂車がなくなって久しいが、なんとこの列車にはビストロが付いていた。営業もしているようだ。残念なのは、メニューがショボいのと、立ち食い席しかないこと。座ってゆっくりと晩酌はできないようだ。これならチェコ国鉄の車掌から買って部屋で飲んだ方が良さそうだ。

列車は定刻通りにチューリッヒ中央駅を発車した。この先、Basel、Freiburg、Mannheim、Frankfurtと停まり、途中のErfurtでベルリン行き編成を切り離したあと、ドレスデンを経由してチェコ共和国の首都プラハを目指す。プラハまで約14時間の旅である。

チューリッヒ中央駅発車後、車掌が改めて車内改札と車内の案内にやってきた。一段落したところで車掌に食事を注文。この車両はチェコ国鉄の車両だけど、車内サービスはチェコ国鉄の車内サービス請負会社JLVではなく、ドイツ鉄道(DB)。昨年乗ったときはJLVだった気がしたけど、いつの間にか変わったのだろうか?

しかしそれでも車内サービスはJLVに準じており、軽食や飲み物の車内販売メニューもJLVのものだった。

夕食 なので、いつも通りパン付きソーセージとポテチ。スパークリングワインはウェルカムドリンクでもらったもの。このワイン、やたら車掌が勧めてきたけど、チェコの有名なスパークリングワインらしいく、Bohemia Sektというらしい。これが美味く、どんどん酒が進む。

CNL40470車窓 スイスの山々に沈みゆく夕日。スイス最後の車窓を眺めながら、料理を食べつつBohemia Sekt(ボヘミア・ゼクト)を飲む。これがなかなか美味い。そしてポテチこと、ボヘミア・チップスもなかなか。チェコはいいですな。

CNL40470@Basel 食後、車掌にテーブルを片付けてもらってしばらく車掌を眺めていると、Basel SBB駅に到着。ここで進行方向の転換と客車の増結、そして機関車の交換を行う。ここからはドイツ鉄道の電気機関車が列車を牽引する。

バーゼルを出る頃にはほとんど日も暮れていたので、シャワーを浴びて就寝準備をする。部屋の照明を落としてしばらく夜景を眺め、眠気が襲ってきたところで床に就く。これがCity Night Lineでの最後の夜だと思うと、何度も乗ってきただけに少し寂しい。

さて、明朝起きれば再びチェコだ。

2016年05月07日

9日目〜ウィーンへ

朝目覚めると、列車はちょうどチェコに入ったところ。時刻表と照らし合わせると、ほぼ定刻通りに走行しているようだ。ベッドから出て身支度をしたところで、車掌が来てベッドを片付けるとともに、朝食を持ってきてくれる。

朝食 昨夜と同じくテーブルをセットして、その上に朝食が置かれる。パンが3つにアップルジュース、すりおろしリンゴ的な何か、そしてコーヒー。典型的なCNLの朝食だ。パンを3つも食べると、結構お腹がふくれる。

CNL40470車窓 食後テーブルを片付けてもらい、プラハまでチェコの車窓を眺める。列車がプラハ市内に入りしばらく走ると、カーブを描きながら終着駅プラハ本駅に到着した。プラハ本駅にはほぼ定刻通りの到着。これでCNLでの旅は終わりだ。

EN40470@Praha というわけで、約5日ぶりのプラハ本駅。ドイツ鉄道(DB)が運行する国際夜行列車City Night Lineだが、チェコ国内は当然チェコ国鉄(CD)の機関車が牽引する。新しいタイプではなく、古い電気機関車が牽引していたようだ。

EN40470@Praha2 電気機関車が切り離されたあとの客車。この車両が昨夜から乗ってきた個室寝台車両。チューリッヒを出たときもバーゼルを出たときも中間車両だったが、いつの間にか先頭車になっていたようだ。この車両がCNL運用に入るのを見るのもこれで最後か。

ひとまずプラハ本駅構内のスーパーに向かい、昨夜飲んだスパークリングワインBohemia Sektを購入する。ちょうどスーパーで安売りしていて、フルボトルを500円くらいで買えた。あとハーフボトルも同じく500円くらいで購入。非常にお得なワインだ。

Bohemia Sektを購入後は、ČDラウンジに入って列車を待つ。

rj75@Praha 発車時間が近づいてホームに上がる。次の列車はグラーツ行きのrailjet 75。チェコ国鉄のrailjetに乗るのは約2年ぶりだ。前回はrailjet運行開始前で、EuroCityとして試験運用されていたときだ。なのでČD railjetに乗るのはこれが初めてだ。

rj75車内 前回はEuroCityとして運行されていたので、当然ビジネスクラスはなく一等車扱いであった。しかし今回は正式にビジネスクラス。水とコーヒー、食堂車で使えるクーポン(50コルナ分)ももらえた。座席もゆったりしているが、前向きで窓配置がいい位置は1席しかないのが難点。

列車はほぼ定刻通りに発車。本日は全般的にダイヤが乱れていたが、この列車は影響は出ていないようだ。しばらくはコーヒーを飲みながら車窓を流れるチェコの景色を眺め、昼時が来たところで食堂車へ向かう。

rj75食堂車 というわけでČD railjetの食堂車。食堂車と言っても、半室一等車で実質ビストロ。それでも列車内で暖かい食事を食べられるのは有難い。観光列車を除いては、日本ではもう見られない、貴重な供食設備だ。ちょうど席も空いていたので、早速食事をいただこう。

昼食 本日の昼食は、欧州に来たらシュニッツェルも食べないと、ということでシュニッツェルにポテトサラダを添えたものと、アップルジュース。なかなか美味い。惜しむらくは、シュニッツェルにはレモンかとんかつソースが欲しかったところ。

食後は自席に戻り、再びコーヒーを頼んだら、2杯目も無料だった。というわけで、再びコーヒーを飲みながら車窓を眺め、残りの旅路を楽しむ。Břeclavを出て国境を越えるとオーストリア。さらに一時間近く走り、ウィーン中央駅に到着する。

rj75@Wien 今回のrailjetでの旅はここまで。ウィーン中央駅で下車する。乗り換えたことはあるけど、ウィーン中央駅で下車するのはこれが初めてだ。コンコースに店も多く、結構大きな駅だ。そしてコンコースにマンナーショップがあったw シュテファン広場まで行かなくてもよかったのか。

ひとまず中央駅からSバーンに乗ってWien Praterstern駅まで移動し、ホテルにチェックインする。一休みしてから地下鉄でウィーン市街に出掛ける。嫁に頼まれていたdemmersの紅茶を買って、シュテファン広場へ。少し歩いてホテルザッハを赴く。

c

ザッハトルテを食べたあとは、ホテルザッハのショップでお土産用のザッハトルテを購入して、さらにシュテファン広場のマンナーショップでマンナーウエハースを購入してホテルに戻る。ホテルのエレベータに乗ったら、他の客がホテルザッハの袋を見て、ホテルザッハは近いのか?と聞かれた。地下鉄で数駅と答えたら、歩いて行けないのかとか言っていたw

さらにホテルで一休みをしてから夕食に出掛ける。適当にインターシティにでも乗って食堂車で食べることも考えたけど、少し遅くなったので駅のレストランで直火焼きソーセージとポテトを食べた。手ぶらで出掛けたので、写真を撮り損ねたのが残念orz

お土産 本日の戦利品(スイスワインを除く)。今回も美味しいザッハトルテに紅茶、マンナーウエハース、そしてBohemia Sektを購入することができた。帰ってから飲食するのが楽しみだ。残る問題は、これがスーツケースに収まるかどうかだ...

さて、長かった旅も残り僅かだ。あとは明日フランクフルトまで移動して帰国便に乗るだけだ。

2016年05月08日

10日目〜フランクフルトへ

経費節約のためウィーンでの宿では朝食を付けていないので、起床して身支度を調え次第出撃。

Sバーン@Praterstern まずはWien Praterstern駅からSバーンでウィーン中央駅に向かう。ウィーンのSバーンは古いタイプの電車だ。最近は新しい低床型の電車も入っているみたいだが、残念ながら運用に当たることはなかった。なおウィーンのSバーンもユーレイルパスで乗れるので便利だ。

マンナーショップ@ウィーン中央駅 ウィーン中央駅では、昨日見たマンナーショップの前を再び通る。シュテファン広場の店と比べて品揃えはどうかと思ったが、この時間ではまだ開いていないようだ。外からのぞき込んだ感じ、品揃えはそんなに変わらなさそうだったけど。

ÖBBラウンジ 列車までまだ時間があるので、ÖBBラウンジに入る。パン類も置いてあったので、ここで朝食をとる。軽食とはいえ、列車を見ながら食事できるのはいい。食後のコーヒーも楽しんでから、ホームへ向かう。

ICE28@Wien ウィーンから乗るのは、フランクフルト中央駅行きICE-T。車体傾斜機構付のICEだ。最高速度は230km/hで、フランクフルトまでは約7時間の旅となる。

ICE28車内 そして事前指定していた席は、もちろんマニア席。これでフランクフルトまでの7時間、前面展望を楽しめる...筈だったのだが、その目論見はあえなく外れてしまった...

ウィーン中央駅を発車しても、運転席後ろのガラスが曇ったまま前が見えない。車掌に言っても、運転士が見せたいなら見えるようにするし、嫌ならしないと。なんだそのいい加減な基準は。安全上の問題がない限りは、サービスに徹して欲しいものだ。前面展望が見られないマニア席なんて、ただ狭いだけだorzorzorzorz

昼食 前面展望も見えないので、昼食時にはビールも頼む。本当は食堂車で食べたかったが、ドイツに入ってから非常に混雑して、食堂車も満席だったので自席まで持ってきてもらった。混雑したときにこれをできるのが一等車の利点だ。料理を持ってくるのが大変そうだったけどw

ICE28@Frankfurt そんなこんなで、マニア席の狭い側窓から車窓を眺めつつフランクフルトまで乗車。フランクフルト中央駅にはほぼ定刻通りに到着した。あとはここから空港に移動するだけだ。乗り鉄の旅も間もなく終わる。

ICE28@Frankfurt Flug 折角ユーレイルパスを持っているので、空港へはSバーンではなくICEで移動。折角のICE3だったが、マニア席は最後尾だったので普通席に乗車。やはり車体が傾かないせいか、ICE3の方が車内は広く感じる。

空港到着後、無料バスでターミナル2へ移動し、チェックイン。すぐに出国して、お土産だけ買ってサクララウンジに入る。ラウンジでスパークリングワインを飲みつつ、ソーセージ等を頬張る。

搭乗時間が近づいたところで、ラウンジを出て保安検査を受けて搭乗口へ移動。そして搭乗。ラウンジで食べてお腹いっぱいのところに、何とか機内食を詰め込んで少し映画を見てから就寝。これで欧州ともしばらくお別れ。また乗り鉄に来たいものだ。

2016年05月09日

11日目(最終日)〜帰国

いつも言っているように、家に帰るまでが海外旅行。というわけでまだ続く。

目覚めたときにはすでに朝食を配り終えたところで、起きたら朝食を持ってきてくれた。フランクフルト便のいいところは、帰国便の二食目に普通の和食が出ること。ロンドン便とか、最後に不味いEnglish breakfastみたいなのが出てきてげんなりする...

飛行機は成田空港にほぼ定刻通りに到着。とりあえず入国して、荷物を受け取って乗り継ぎカウンタで再チェックイン。再び保安検査を通って、国内線サクララウンジに入る。あとはお茶を飲みながらひたすら時間を潰す。ここの乗り継ぎはもう少し改善して欲しいところ。

時間が来て伊丹行きのフライトに搭乗。伊丹空港からは、疲れていたのでリムジンバスと山電を乗り継いで帰還。

さてこれで今回の旅も本当に終わり。今回の旅行では9ヶ国に訪問し、現地9日間で約8,979km。昨年夏の8,119km/8日には劣るが、1日約1,000kmと十分な水準だ。内容も、ベルリン−ブダペストのEN、スロバキア国鉄のEN、スイス周遊、TransAlpin、ザグレブからチューリッヒまでのEN Alpine Pearls、そして最後になるであろうCNLと非常に濃い内容で。今回も量的質的に満足のいく海外旅行になったと言える。

今回の感動を忘れず、今後ともこのような旅行を実現していきたい。取り急ぎは、7月のフィンランド旅行に向けた準備を進めなければ。